ウェブサイトでは、サイト運営者などによりユーザーの動向調査や
ログイン管理等のためにCookieという技術が使用されることがあります。

ユーザーがウェブサイトを閲覧する際は、通常Cookieの存在が意識されることはありません。
Cookieは個人情報と紐づけることも可能で、プライバシーの領域にも関与してくる場合があります。

オンライン広告代理店などはマーケティングの手法として、
媒体となるウェブサイトにクライアントのバナー広告などを出稿し、
あわせてCookieをセットして効果測定を行うということが一般的に行われています。

つまり、閲覧されるウェブサイトの運営者のみならず、第三者のCookieによっても
何かしらの情報が取得される可能性があるのです。
※第三者のサーバーによるCookieを、第三者Cookieと呼びます。

情報の精度にもよりますが、無意識のうちにユーザーの閲覧状況などの情報が
取得されることに懸念を抱く人がいる
ことも事実で、
米国では過去にCookieを使用することの合法性について議論されたことがありました。

この様な背景もあって、現在ではウェブサイト上のプライバシーポリシー等で、
Cookieについての記述を頻繁に見かけるようになりました。

もちろん個人情報保護法の影響も大きいと思いますが、
その他にも、プライバシーマークの規格であるJIS15001:2006に
“本人が容易に認識できない方法によって個人情報を取得する場合…”
としてCookieが具体例としてあげられていることも関係していると思われます。

次世代電子商取引推進協議会(ECOM)では、協議会に所属する会員企業112社を調査対象とする
「ホームページ上におけるプライバシーポリシー等の表記状況調査」の中で、
Cookieの使用に関する記載状況を報告しています。

「ホームページ上におけるプライバシーポリシー等の表記状況調査」(2008.8)(PDF)
2(4)クッキーの使用に関する記載

Cookieに関する記載は、よく見かけるようになったものの、
この調査では、「使用している」と回答したのは6割弱という結果です。

また、「使用していない」という回答はがわずか1%ですが、これは注目に値します。
仮に、Cookieを「使用していない」場合であっても、その他の事業者がCookieを使用し
そのことに懸念を感じるユーザーが存在する以上、
プライバシーポリシー等に「Cookieは使用していない」と記載することが
ユーザーの安心につながると思われるからです。

最後に、「表記なし」の回答者が

  1. Cookieの使用を自覚しているが記載していない。
  2. Cookieの使用を自覚していないので記載していない。

のいずかまでは分かりません。

特に2.場合は、ウェブの管理を外部に委託したり、
ASPを使用したりしてCookieの使用を自覚していないケースや
前述の、他社の広告による第三者Cookieを把握していないケースも考えられます。
もし、Cookieの使用を自覚しているのであれば、積極的な記載をお願いしたいと思います。

以前にここでも紹介したWeb Bugなどもそうですが、
ユーザーにとってプライバシー上の懸念となり得るものは、
その使用の有無や状況を積極的に伝えていくべきだと思います。