前回に、引き続き行動ターゲティング広告について。

少し前になりますが、野村総研が以下のレポートを公表しました。

「インターネット広告市場をけん引するターゲティング広告」(PDF)
-ユーザーの属性に応じた広告配信に広告主の期待が高まる
(2009年2月20日発行 ニュースレターVol.78 データ潮流)

内容は、以下の2つ。

  1. インターネット広告市場の動向
  2. 行動ターゲティング広告に対するユーザーの抵抗感

インターネット広告市場は、今後も右肩あがりに成長を続け、
その規模は2008年の5,752億円から、2013年には8,413億円に達すると予測しています。
5年で約1.5倍に拡大することになります。

見逃せないのが、モバイル広告が占める割合で、
2008年では市場全体の約15%であるのに対して、2013年には約25%を占める予測になっています。

一方でユーザの行動ターゲティング広告に対する抵抗感は強く、
なかでも「メール内容」に紐づく広告配信に対しては、約9割のユーザーが抵抗感を持っています。
傾向として個人的な内容や機微な情報ほど抵抗感が強いようです。

ユーザーは自身の情報を提供する前に、その情報がどのように利用されるかを知っておく必要があります。
モバイルの場合、企業が「個人情報 + 行動履歴 + 契約者固有ID」 の3つをセットで取得するケースもあることでしょう。

仮に、これら情報がセットで第三者に提供された場合はどうなるでしょうか。
第三者が別の経路から契約者固有IDを含む情報を持っていた場合は、
契約者固有IDを元に情報をマージし、より詳細な情報を持つことが可能となります。
モバイルサイトで知らぬ間にユーザーの嗜好にあった広告が配信されることがあるかもしれません。

ユーザーは、契約者固有IDの利用目的をはじめ、提供した情報が更に第三者に提供されないかを
事前にプライバシーポリシー等で確認した方がよいでしょう。

その他にも、

  • 情報の取得元が明確か
  • 利用目的が明確か
  • 第三者に提供される場合、提供先は信頼できるか
  • グループ会社などと共同利用されるか
  • 開示請求やオプトアウト先は明確か
  • SSLなどで通信の暗号化やサーバ証明が行われているか

といったことも併せて確認した方がよいと思われます。

こういった事を明確にしていないサービスには、情報を提供しない方が賢明と思われます。